アブラメリンの術 手引きノ書

【魔術師アブラメリン】(一三六二~一四六〇)
ドイツのヴュルツブルク出身のユダヤ人で、彼の一連の魔術の著作を生み出し、何世紀にもわたり、魔術師たちに影響を与えた。そのなかにはアレイスター・クロウリーも含まれている。カバラに熟達しており、魔術の知識を天使から学んだといっていた。天使たちは彼にデーモンに、呪文で悪霊を呼び出し、自分の手先になるよう馴らす方法や、嵐を起こす方法(嵐を起こすこと)を教えたという。

この世の出来事すべては、天使の指示のもとで働く悪霊によって作りだされたものであり、人間にはそれぞれ、天使と悪霊の一対が、使い魔としてついているという。彼は、自分の魔術体系の基礎は、カバラにあるといえるかもしれないといっている。

伝承ではザクセン選帝候フレデリヒのために、二〇〇〇の霊の騎兵をつくったといわれる。また、オリック伯の脱獄の手助けをし、対立教煌のヨハネス二三世(一四一〇~一四一五)を、コンスタンツ総会議から救い出したともいわれている(4教皇と呪術)。

『魔術師アブラメリンの聖なる魔術』という手稿に書かれているという。実際には三巻からなる集成である。一八世紀にフランス語で書かれたものであるが、アブラメリンがヘブライ語で書いた、一四五八年の元原稿の翻訳であると主張している。これが二〇世紀への変わり目の頃、初期の\u003c黄金の夜明けのヘルメス教団\u003eの、最も影響力のあったメンバーの一人、マクレガー・マザーズによって英訳された。クロウリーは、悪霊を支配するための儀礼をつくるにあたって、この書から借用している。

第一級の魔術教書とされている『ソロモンの鍵」に見られるものと類似している。数と聖なる名前の力に基づいており、姿を見えなくすること、飛行、精霊に対する命令、降霊術、変身その他多くの目的での、魔法円の作成法をも含んでいる。

■『アブラメリンの術式』【術式マスターの為の手引きノ書】

■神に背かずして過去と未来のあらゆる事を知る為の図表 過去の事を知る為の図表 ※不思議の魔導書の表紙に浮かび上がったものが未来を知る為の図表

■霊を人や動物、鳥等の姿で呼ぶための図表
人間の姿で現れる図表

■使い魔を様々な動物の形にしたり自由にしたりする為の図表 小姓の形にするための図表

■宝を発見し所有する為の図表
宝物全般