昭和47年製セイコー5アクタスSS23石希少なディープブルー文字盤です。

SSというのはセコンドセッティングの略称です。

搭載される61キャリバーはグランドセイコーと同種で、実質グランドセイコーとも言える名品です。
(アクタスSSとアクタスは、デザインこそ似ていますが内部もケースの作りも全くの別物です。)


リューズを強く押し込めると曜日と日付けが同時に切り替わります。
浅く押し込むと日付けだけがカチッと切り替わるので、先に曜日を合わせてから日付を合わせて下さい。
もちろん禁止時間帯での変更はおやめください。


深いブルー文字盤は角度によって特殊な光沢を放つ加工がなされており、とても美しいです。

バンド内周は18.2cmと充分です。

日差は±30秒で良く合っています。



この時期辺りからSEIKOはクォーツに移行しスイスの伝統的な時計産業を駆逐するのですが、同時にせっかく磨き上げた機械式からは引退してしまいます。
ファイブシリーズは“電池交換不要の時計”としてのコスパを買われて人件費の安い国での現地生産にシフトします。


こちらの精密で堅牢な日本製ファイブは、半世紀を経ても劣化せずに時を刻み続けています。

文字盤カラー···ブルー

ベルトカラー···シルバー

ムーブメント···自動巻き式